Film1:コクリコ坂から

言わずと知れた、2011年夏のジブリ作品です。

原作は、1980年に連載されていた、同タイトルの少女マンガです。内容はだいぶ変えられているようですが。

ジブリのアニメ映画で、原作が昔の少女マンガというと、「どうせ子供向けでしょ?」とおっしゃる方もいるかもしれません。しかし、観た方はお分かりと思いますが、この映画、大人向けです。ジブリ作品では、「おもひでぽろぽろ」などに近い系統でしょうか…。

舞台は、学生運動も盛んな1960年代の横浜。繰り広げられるのは高校生の青春ストーリーです。とにかく、年代と主人公たちの年齢が絶妙というか…。温かい人々、「未来」への期待が空気に溶けているような社会、さらに、その空気を吸って、自分たちの現在と将来へ真面目な熱を持っている高校生たち。その熱は必ずしも「真面目」なことへは向かないわけですが()。一番の魅力は、やはり登場人物たちのまっすぐな生き方でしょうか。どのキャラクターたちも、家族を、友を、守りたいものを素直に大切にしていて、損得勘定や打算がまるで感じられません。現代の、どこかに諦めが漂っているような空気はもういや!という方、心の洗濯にぴったりですよ!ひねくれた性格を自覚している私ですが、上を向いて歩こう、と素直に思えました。

まだ上映している劇場もあるようなので、ご覧でない方は是非。


                          執筆者 :